TOKYO ATLASとは
芸術文化は都市の魅力を形成する基盤であり、そのさらなる発展を可能にする原動力でもあります。とりわけ東京という多様な人々が交錯する大都市において開催するこの美術展は、作品展示の場にとどまらず、アートを触媒として、アーティスト、観客、企業、教育機関などの領域横断的な知の交流を促進し、多様な価値観や社会課題への気づき、そして未来に向けた好奇心が生まれるプラットフォームとなります。 この度開催する国際美術展「TOKYO ATLAS」は、東京の中にあって地政学的にも世界への玄関口である臨海エリアにおいて都市と水辺の環境がダイナミックに響き合うこの空間に、国内外からアーティストが集い、アートを通じて東京の新たな風景を描き出します。 国際美術展「TOKYO ATLAS」は、世界を支える神話的存在であるアトラスに由来し、同時に地図帳を意味します。本展では、世界の第一線で活躍するアーティストによる展示に加え、東京都が支援してきた若手アーティストによる特別展も展開。 多様な表現が交差することによって、多くの人に作品を鑑賞するだけでなく、アートが描く地図をたどりながら東京という都市そのものを感じて、あらためて読み解いていく場にしたいという意味を込めています。


開催概要
- 名称
国際美術展 TOKYO ATLAS
- 会場
[台場エリア] 台場公園・お台場海浜公園 [青海エリア] テレコムセンタービル 、青海南ふ頭公園、地下駐車場(青海南ふ頭公園内) [天王洲エリア] アイルしながわ、WHAT MUSEUM
観覧無料(一部有料プログラムあり)
- 会期
2026年10月10日(土)-12月20日(日) ※月曜休(祝日の場合、翌火曜休/10月12日、11月23日開場)開場時間:10時-17時
- 主催
東京都、東京国際文化芸術祭実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団
- アーティスティック・ディレクター
建畠 晢、三木あき子
企画体制

アーティスティック・ディレクター
建畠 晢
美術評論家、詩人/草間彌生美術館長、京都芸術センター館長、川口市立美術館長、京都市立芸術大学および多摩美術大学名誉教授
国立国際美術館主任研究官、多摩美術大学教授、国立国際美術館長、京都市立芸術大学学長、多摩美術大学学長、コロンビア大学訪問研究員などを歴任。美術館と大学で現代美術の展覧会企画や教育研究に携わるとともに、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(1990、1993)、横浜トリエンナーレ(2001)、あいちトリエンナーレ(2010)、東アジア文化都市京都「アジア回廊」展(2017)など国際美術展の芸術監督を務めてきた。受賞歴はオーストラリア国家栄誉賞、文化庁創立50周年記念表彰、京都市文化功労者。詩人としては、歴程新鋭賞、高見順賞、萩原朔太郎賞を受賞している。
建畠 晢チーム
黄 夢圓(アシスタント・キュレーター)
西山裕子(プロジェクト・コーディネーター)
水田紗弥子(コーディネーター)
三木あき子
キュレーター/直島新美術館長、ベネッセアートサイト直島インターナショナル・アーティスティック・ディレクター
パレ・ド・トーキョー(パリ、フランス)の創設メンバーとして2000年から2014年までチーフ&シニア・キュレーターを務めるとともに、台北ビエンナーレ(1998)、ヨコハマトリエンナーレ2011アーティスティック・ディレクター、同2017コ・ディレクター、バンコク・アート・ビエンナーレ(2024)など国際現代美術展の芸術監督やキュレーターを歴任。また、バービカン・アート・ギャラリー(ロンドン)、台北市立美術館、韓国国立現代美術館、森美術館、横浜美術館、京都市京セラ美術館、弘前れんが倉庫美術館にて、数々の展覧会のゲスト・キュレーターも担う。『Insular Insight』(Lars Müller、2011、ドイツ建築博物館建築本賞)など共著・共編も多い。
三木あき子チーム
兼平彦太郎(キュレーター)
坂口千秋(プロジェクト・コーディネーター)
大曽根朝美(コーディネーター)
開催に寄せて
国際美術展「TOKYO ATLAS」は、国際的な文化の潮流が交錯する都市、東京ならではのアートを媒介とした多様な価値観との出会いや交流が生まれるプラットフォームの創出を目指して開催されます。会場となる臨海部は、文字通り、海に向けて開かれた国際都市を象徴する地域であり、本美術展の意図にふさわしい環境を有していると言えるでしょう。 この美術展の特色は、多彩なアートのプロジェクトを美術館などの専用施設に囲い込むのではなく、あえて日常的な市民生活が営まれている都市空間の中に挿入し、街の光景と一体化させることにあります。 タイトルの「ATLAS」とは世界を支える神話的存在であるアトラスに由来し、同時に地図帳を意味しています。私たちは街中に設置された作品を巡り歩くことで、まさに未知の地図をたどるかのように、わくわくした出会いを重ねることになるでしょう。それは東京という街の魅力を新鮮な眼差しで再発見することでもあるはずです。 たとえば、主たる会場の一つ、台場公園は幕末に黒船を迎え撃つ砲台として築かれながらも、結果的には一発の砲弾も放つことなく開国を迎えたというエピソードが伝わる人工島です。近代の幕開けを告げるこの史跡としての公園に配置される作品群は、歴史と先端的なアートが出会う不可思議な景観を出現させるに違いありません。 もう一つの主要なエリアである青海南ふ頭公園エリアは、コンテナ埠頭に隣接し、東京国際クルーズターミナルなど東京港の国際的な海運を見渡すことができる場所です。屋外と地下空間に展開されるさまざまな作品やプロジェクトを通して、独自の視点で都市の風景やインフラ、場所性などについて考察する機会となるでしょう。 既存の都市空間へのこうした挑戦は、国際的なアートシーンの第一線に立つアーティストたちの想像力の豊かさや多様な価値観に触れる喜びを観客へもたらすと同時に、東京という都市が秘めている意外な側面、あえて言うならば野生的なバイタリティに目を向けさせてくれることになるかもしれません。 本美術展には東京都が支援してきた若い世代のアーティストたちの作品を紹介する部門も設けられています。都市環境の中で開催されるこの企画が、未来に向けて好奇心を醸成し、新たな「ATLAS」を描いていくことを願います。 東京国際文化芸術祭実行委員会、TOKYO ATLAS アーティスティック・ディレクター 建畠 晢・三木あき子
ヴィジュアル・アイデンティティ
タイトルに含まれる「ATLAS」は地図帳の意味を含み、場所ごとの特性や成り立ちを読み解いていく視点を示しています。初回の開催地である臨海エリアは、江戸時代に防衛施設として築かれた台場をはじめ、時代ごとに異なる役割や機能のもとで段階的に形成されてきた埋め立て地であり、港湾・物流機能を担ってきた青海、倉庫群を基盤に文化活動が集積してきた天王洲と、各エリアがそれぞれ異なる性格を有しています。 こうした背景を踏まえ、ヴィジュアル・アイデンティティ(VI)は、東京で始まる国際美術展としての認知を担うと同時に、開催エリアを読み解くための視点として機能することが重要だと考えました。土地に刻まれてきた変化や人の営みをリサーチし、VIとしての視認性を担保しながら、場所性を象徴的に可視化しています。「TOKYO ATLAS」のVIは、単一のロゴや固定的なグラフィックによって示されるものではなく、場所性や文脈に応じて立ち上がる視覚的な装置です。都市の成り立ちや現在を感じ取るための手がかりとなり、展示体験を支える基盤となることを目指しています。

ヴィジュアル・アイデンティティ デザイナー
田中義久+centre Inc.
1980年生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。主宰するcentre Inc.では、行政・教育・企業機関などと協働し、紙媒体における視覚言語の拡張を起点に、今日のデザイン領域をリサーチし、その成果を社会実装している。主な仕事に、東京都写真美術館、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館、国際芸術祭あいち2022、TOKYO ART BOOK FAIRのVI計画、Takeo Paper Show 2018、ISSEY MIYAKEのアートディレクションなど。また、アーティストデュオ「Nerhol」としても活動している。令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。 データ提供:KDDI・技研商事インターナショナル「KDDI Location Analyzer」 調査に用いたデータは au(KDDI)スマートフォンの位置情報ビッグデータ(auスマートフォンユーザーからの同意に基づき取得し、個人が特定できない形式に加工した位置情報および属性(性別・年齢層)情報データ)。 ・データには 20 歳未満、およびインバウンド観光利用者のデータは含まれません。 ・分析結果の数値は全人口推計値(サンプルを、国勢調査の市区町村別・性年代別人口に基づいて拡大した値)となります。
パートナー
助成


協賛























