展示
東京の3つの臨海エリア(台場、青海、天王洲)を会場に、世界の第一線で活躍するアーティストによる作品やプロジェクトを展開します。それぞれ異なる成り立ちや環境を有する場所には、新鮮な体験を伴う新たな風景が出現します。
2026年10月10日(土)-12月20日(日) ※月曜休(祝日の場合、翌火曜休/10月12日、11月23日開場)開場時間:10時-17時
台場公園・お台場海浜公園
建畠晢 アーティスティック・ディレクター展示


幕末期に黒船を迎え撃つ砲台として築かれた台場は、一発の砲弾も放つことなく開国を迎えた歴史を持つ人工の島です。その跡地が公園となった本会場は、草地や灌木の中に史跡が点在するという野趣に溢れた空間で、自然と歴史とが共存する独特の雰囲気が醸し出されています。一方、接続するお台場海浜公園は人工の砂浜で、台場公園とは対照的に海へ向けて広がる大らかな景観のダイナミズムを有しています。
これらの地区では、草間彌生による《ナルシスの庭》(1966/2026)や趙要による《Something in the Air》(2019)、石毛健太による音響インスタレーション作品などの環境を生かした作品が配置されます。鑑賞者は散策し、立ち止まり、振り返ることで、美術館などとは異なった作品と場との関係そのものを体験することになるでしょう。それは東京という都市の魅力の再発見の機会ともなるに違いありません。
テレコムセンタービル
建畠晢 アーティスティック・ディレクター展示

青海エリアを象徴し、大規模なスケールを有する本ビルの中心にあるアトリウムに、草間彌生による2つのバルーン作品、《ヤヨイちゃん》(2012/2023)と、日本初公開となる《宇宙へ行って見た愛の花束》(2021)を展示します。この2作品を組み合わせて展示する試みは、世界初です。《ヤヨイちゃん》が作家自身の分身として「内なる宇宙」を象徴する存在であるのに対し、《宇宙へ行って見た愛の花束》は、生命と愛が無限に広がっていく「外なる宇宙」のイメージを体現しています。両作が出会うことで、内と外、個と宇宙が対話する場が立ち上がります。
柔らかなバルーン素材は硬質な建築空間と呼応し、アトリウム全体を包み込む祝祭的な空間を生み出します。来場者は上下階を移動しながら多様な視点で作品を体験でき、昼夜によって異なる表情を見せる空間は、幻想的な草間彌生の宇宙として強い印象を残すでしょう。
アイルしながわ
建畠晢 アーティスティック・ディレクター展示

かつて都市のごみ集積場として使われていた本施設は、再開発によって周辺の水辺沿いの広場や遊歩道が整備され、歴史の記憶を内包した都市空間として生まれ変わっています。人工的な構造物と開かれた水面、かつての用途の名残が混ざり合うこの場所では、笹岡由梨子による映像インスタレーション、盛 圭太によるインスタレーション作品などが展示される予定です。
青海南ふ頭公園
三木あき子 アーティスティック・ディレクター展示
保税エリアを擁し、大型貨物コンテナやガントリークレーンが並ぶ青海コンテナ埠頭に隣接する青海南ふ頭公園は、東京国際クルーズターミナルや対岸の大井コンテナ埠頭など、東京港の国際的な海運を見渡すことのできる公園です。ここでは、作家自ら巨大なボトルのなかで生活し、プライバシーや公共空間の在り方を検証するアブラハム・ポワンシュヴァルのパフォーマンス作品《La Bouteille》(2015-)や、東京藝術大学小沢剛研究室らによるヤギの飼育を通して、持続可能な創作や研究、表現の場を探求する《ヤギの目》(2020-)といったプロジェクトを予定しています。東京という国際都市の水辺で、アーティストや参加者たち相互の対話や、人間のみならず動物や植物との共存から、オルタナティブな社会実践やこれからのコミュニティの在り方を思索するキャンプサイト、あるいはヴィレッジのような場をイメージしています。
地下駐車場(青海南ふ頭公園内)
三木あき子 アーティスティック・ディレクター展示

青海南ふ頭公園には、全長197.5mの地下空間が広がっています。今回の企画に際し、現在は利用を休止しているこの場所が特別に展示会場の一つとして開放されます。地上の展示と対をなすような、また、通常は足を踏み入れることの出来ないこの地下空間の特性を活かした展示を予定しています。














